いよいよクリスマス-オーストリア冬の専門ホームページ

オーストリア 冬の専門ホームページ

いよいよクリスマス

クリスマスの過ごし方
【12月24日・25日】

オーストリアでは12月24日の午後から26日までがクリスマス休暇で、この期間が家族にとって一年で最も幸せで大切な祝祭日となっています。

 クリスマス・イヴになると、どの家庭も朝からクリスマスを迎えるための準備で大忙しです。特に親たちは、子供たちのために一年に一度の大イベントに素敵な演出をしてあげようと、一生懸命に計画を練って1日を過ごします。

 24日は午前中に父親が子供を連れて散歩をしたり、クリスマス・マーケットに出かけたりする姿をよく見かけます。これは、子供たちが家を離れている間に母親がクリスマスの食材の買い出しや、モミの木選び、そして子供たちへのプレゼントをクリスマスツリーの下に並べて部屋のデコレーションを済ませるためです。チロルの家庭ではクリスマスツリーを飾るのはクリスマス・イヴの午後になってからというのが一般的で、ツリーの飾り物もチカチカと輝く豆電球ではなく、藁でできた星形やリンゴの飾り物、そしてお菓子などを吊るし比較的落ち着いた雰囲気のものが主流です。これら装飾品は美しい化粧箱に納められ、母から娘へと代々伝えられていくのです。

DSC_0073b_2092562028Medium29-1.jpg
これらの準備が終わると、部屋に鍵をかけ家族と外で合流します。午後からは多くの家族が一緒に過ごし、夕方には家族と歌を歌って美味しい食事を楽しんだりして過ごします。
 チロルの伝統的なクリスマス料理といえば、温かい肉のスープ、お団子、ソーセージやワイン、豚肉とサワークラウトなど、比較的簡単な伝統料理です。もちろん近頃は、高級な料理を用意する家庭もありますが、今も各家庭の伝統を守るためにクリスマスには決まった家庭料理を食べる習慣が残っています。

 イヴの夕食会を終え家族団らんの時を過ごしていると、家主は突然姿を消し、鍵がかけられている部屋でクリスマスツリーのロウソク一本一本に火をつけて行きます。点火が完了するとベルを鳴らしてイエス・キリストがこの家に訪れたことを家族に知らせます。子供たちが待ちきれんばかりに部屋に駆けつけると、そこには光り輝くツリーと色とりどりの紙に包まれたプレゼントが。このように、チロルの家庭では子供たちに愛と喜びを与えるため、親たちはクリスマスを思いっきりロマンチックに演出するのです。
全員で『きよしこの夜』を合唱した後には、いよいよプレゼントの交換です。ツリーの下には両親から子供たちへのプレゼントを始め、子供から両親へ、夫から妻へ、妻から夫へ、そして親戚や友人からのプレゼントが用意されています。チロルでは、クリスマス・プレゼントはサンタクロースではなく、あくまでもイエス・キリスト(クリスキント)が贈ってくれるもの。それは、神がイエス・キリストを通してこの世に愛をもたらしてくれたように、人々はプレゼントを贈り合うことで、愛を確かめ合う習慣が生まれたからです。クリスマスは家族にとって一年中で最高に幸福な日なのです。
※クリスキントとはクリスキントもともと、キリストの幼子の別名(Chritus-kind)に由来しいるようです。

WeihnachtsbaumDez2007_075_210443 (Custom)-12.bmp 夜になると、人々は教会へ集まり始めます。そして薄暗い教会内では祭壇だけがスポットライトを浴びて輝きを放ち、美しい合唱やオルガンの音色に酔いしれながら、人々はクリスマス・ミサの始まりを待ちます。そして12時になると一斉に教会の鐘がなり始め、祭壇から明かりが徐々に教会全体に広がり、素晴らしいフレスコ画が目に飛び込んできます。そして静粛な雰囲気の中、壇上に司祭が登場してクリスマス・ミサが始まります。司祭が聖書の一説を読みあげると、人々は続けて唱和の言葉をつぶやきます。さらに何曲も賛美歌が歌われ、人々は起立と着席を繰り返し、最後に一切れのパンが司祭の手から信者の口へと配られます。照明が落とされ、全員が起立して『きよしこの夜』が合唱されると、深夜のミサはつつがなく終了します。



翌日12月25日のクリスマスの日にも、朝10時頃から同じく盛大なクリスマス・ミサが行なわれます。そして、この日も人々は家族と共にがのんびりと1日を過ごすのです。また、クリスマスにはがちょうや鴨などを食べる習慣があるようです。