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クリスマスが終わっても

三博士顕現日
【1月6日】

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日本では12月25日を過ぎるとクリスマスツリーの姿はなくなり、あっという間にお正月飾りに様変わりしますが、チロルでは年が明けてもクリスマスツリーやイルミネーションがそのまま残っています。クリスマスが終了するのは、年が明けた1月6日の三聖王の祝日です。

1月6日は公顕節、三聖王Heilige Drei Koenige の祝日です。イエス・キリストの誕生を祝福するため、東方三博士が光輝く星の方角に向かって歩き、キリストのいる馬小屋を来訪したことを意味します。この祭日ではシュテルン・ジンゲン(Sternsingen=星を歌う)という風習があり、子供たちは3人一組となって冠をかぶり、マントを羽織って東方の三聖王に扮します。そして三聖王に扮した子供たちは歌を歌いながら近所の家々を回り、ケーキなどのご褒美をもらうのです。3人の王の先頭には杖の先に大きな星をつけた子供が先導していることから、三聖王のことをシュテルンジンガー(Sternsinger=星の歌い手)とも呼んでいます。
 三聖王の名前はカスパルCaspar、メルヒオールMelchiorとバルタザールBalthasarです。仮装した子供たちは、家のベルを鳴らし、家の前でクリスマスキャロルや新年の歌を歌い、お礼にお菓子などをもらいます。3人のシュテルン・ジンガー(三聖王)によって訪問された家には、三聖王が今年も家を祝福しに来てくれたことの証として、必ずドアに白いチョークで”C+M+B”という3文字(Christus mansionem benedicat:「キリストよ、この家を祝福したまえ」の頭文字)と、その年の西暦を組み合わせた記号が記されます(2009年の場合は『20 C+M+B 09』となります。)

 このシュテルン・ジンゲンの行事は子供たちによって行なわれる新年の風物詩となっています。また、この日をもって一ヶ月余りのクリスマス行事が終わりを告げ、色あせたツリーは町から姿を消して行きます。このような伝統が実際に残っていることからも、チロルの人々の中にキリスト教の信仰が深く生きていることを感じさせられます。